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ソシュール

フェルディナン・ド・ソシュールという言語哲学者がいます。
私、現代哲学はかなり苦手で(いや、どれもこれも人にいえるほど勉強できていない)、こと言語哲学については結局理解にいたりませんでした。
が、今でも興味関心はあるのです。

でね、ふと思い返すきっかけになったのが、英語教育活動の校内研修。
横浜がめざすところの英語活動(次期英語教育)が、私にはさっぱりわからない。

現段階では“慣れ親しむ”ことが目的とされているのですが、正直言って教員にとって「慣れ親しむ」ことをねらいとして授業を組むのは相当つかれます。子どもにきちんとした投げかけもできなければ、評価もできやしない。
あいまいなうちに、1時間1時間をすごさなくてはならない。

アメリカナイズされたコミュニケーション能力を育成することを目的として、便乗して英語の習得のたすけともしてやろうということだとしても、それでは活動の内容に疑問が出てくる。
本質論がなされないまま、英会話教室の実践例など寄せ集めたりして、本当にうすっぺらく適当な価値付けでやっているのだとしか私には思えないのです。

いや、今の英語活動が無意味だとは決して言ってませんよ。
ただ、○○教育と名のつくもので、学校で教えるよう求められているものは星の数ほどあるというのに、きちんとした価値付けがなされていないまま英語が採用されることには納得がいかないと言いたいのです。

チャンツという指導手段がよく使われますが、コミュニケーション能力の育成とはねらいがずれます。無理なく英語の発音を覚える事はできるかもしれませんが、それならば、どうしてきちんとした発音を定着させてあげないのか。
ちゃんと徹底したら、子どもが英語を「楽しい」とは言わなくなるといわんばかりの曖昧さ。

絵カードを見せてから発音をしていくものがありますが、この指導方法は低学年と高学年では、作用がことなると考えるのです。
すなわち、低学年の母国語未成熟な段階と、高学年の母国語がおよそ成熟した段階では、効果がまったく異なるであろうと。
それは、ラングとパロールから示す事ができると思います。ラングが確立すればそれは母国語の規則性が個人内において成立することを意味し、絵カードをみた場合、その事物事象は母国語の規則の中で言語として輪郭づけられ、そこから英語に翻訳活動を脳がおこなうことになると。つまり阻害要因になると考えられます。
ラングが確立していない段階では、パロールも形成途中であって、絵カードを見た場合は、その事物事象が十分に輪郭づけられていないからこそ、どちらからのアプローチも可能になるのであろうと思うのです。


エクリチュールもまた阻害要因になるかもしれませんが、だからといって、小学生段階ではアルファベットは教えないという理由にはいささか根拠にかけているように思えます。

人間の発達段階を思い返してみましょう。

「ママ」「マンマ」から始まり、「ママ、マンマ」「ブーブー」、そして「ママ、これ何?」のように言語発達していくことを考えれば、英語活動においても「これ何?」という自発的な問いが出るところまではたどりたいところです。
とはいえ、もう小学生として発達段階からは書き言葉による知の習得が常態化しているわけです。それなのに、エクリチュールに触れずしてやっていくにはむしろ困難が生じるのではないかとも考えられるのです。



せめて、子どもに「どうして英語を勉強するの?」と聞かれたときに自信をもって答えてあげられるようになりたいものです。「将来のためだよ」「君たちは、将来国際社会で生きて行くんだよ」「世界の人とお話できたらすてきじゃない」なんていろいろと適当な言葉をならべるんじゃなくてね・・・。


最初に申し上げたとおり、私はソシュールの言語哲学については不勉強で、「ラング、パロール、エクリチュール」に対する使い方も間違っているかもしれません。

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