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ブログの価値の変容

このことについて、ずっと思っていることがあります。
結論を「昔はよかった」としたいわけではないのですが、以前、中国で「ブログをする理由」でとったアンケートの結果にでてきたものをみて、
私自身、
「ブログに求めるものが変わったな」
と思ったのを記憶しています。

ちょっとこのことについては、きちんと考えてみたいので、出典をさがして憶測論理にならないようにしようと思います。(といっておきながら、時間がなくて1年間くらいお蔵入りするかも)

簡潔な主張としては

ブログが注目されはじめたころは、今までの常識をくつがえすほどのスピード感といわゆるギークのような存在によって、“企業などが宣伝とともに展開するスタティックな情報などよりも鮮度と信用度が高い情報源”として台頭してきた。その勢いは、スタティックなコンテンツの存在価値があやぶまれると感じられるほどであった。
一般にブログが流行しはじめたころは、SNSと同様、コメントやトラックバックといった、今までの「掲示板」よりも簡便に双方向性が確立され、また同じ趣味や思想をもったものとを横でつなぎやすい性質に注目がいった。
その頃から、現実世界において社会参画が希薄な層の、インターネットへの取り込みが爆発的に増えはじめた。
それら失業者・主婦・学生・ニート(非労働者という言葉では、主婦が労働者ではないと誤解をうけるので、この4種類で分類表記にした)によって加速した、「価値や思想の共有劇」は、ソーシャルコミュニケーションという既存の概念にとって、ある種の革命をおよぼしたと言えるかもしれない。
ところが昨今、「目的化されていないブログ」を多く目にする。それらは、「自己処理的」である可能性が高いと推測する。(アンケート結果など論拠がほしい)
インターネット上に公開するという行為本来の意味からすれば、このことは矛盾をしているかのように感じる。しかし、まがいなりにも自己処理という目的をもっている以上、実は「目的化されていないブログ」とは言い切れないものであり、そこに内在する価値について吟味する必要があると考える。


といった感じなんですけど・・・。
「自己処理的」なブログは、インターネットという特性を考えれば、相手意識をもたない文体(情報となりえない意味不明な感情の吐露や物言い)はまさに暴力的であると言えます。
「デスクトップアプリケーションで、ただPCに向かって日記をうって、ローカルに保存しておけばいいじゃないか」という意見も聞かれそうですが、きっとこれには何か大きな背景(一人の思いではなく、世相というか流れが)があるのだと思います。
これら「自己処理的」で最近話題とされてしまっているのが、犯罪ですよね。
もはや「自己処理的ブログ」がとてつもない量存在しているのですから、これらを数件の大きな犯罪事件と結びつけて「犯罪にはしる要素がある」とか危険性を主張するのはおかしなことだと思いますが、それよりはむしろ現代人にひそむ(これは私の感情的に)“陰”だと感じているのです。

夏の終わりの研修会で、大学時代にお世話になった先生が講演中に、同じような話をしていました。秋葉原の連続殺傷事件を例にとって。その先生は、学生たちに聞いたりした上で、
「自分の存在をつなぎとめておきたかったのではないか」
と言っていました。逆に言うと、そういう世界でしか、自分の存在をつなぎとめておけない、すなわち現実世界での隣人との間に自己をつなぎとめておくほどの確かな信頼関係がないのではないかということ。

なるほど、と感じたのですが、それも踏まえて私なりに考えていきたいテーマです。
横道にそれてしまうかもしれないので、いれませんでしたが、
ひとつのかぎになるかもしれない(?)のは
やはり“匿名性”という性質かも。

虚像を立てる行為って、なんだか心理学ちっくになってきちゃうね・・・。
う〜ん、謎。


あと、情報には根拠と批判が必要だと思っていますが、これらがだんだん認識できない現象がおきている気がしますね〜。
hybris | Spice | 00:33 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
Comment
人間という複雑系の極みみたいな存在は、往々にしてルール(というか当初の想定)を逸脱してしまうものですよね。
何かを作る過程で混乱期というのは大なり小なり存在するけど、ブログやインターネットも今はそうなのかも。

匿名にすることによってインターネットの中で自分ではない自分を「作り上げる」という行為は、場合によってはその作り上げた自分自身に振り回されることもあるだろういうのは、割合容易に想像できます。
ちょっとスティーブン・キングっぽい感じ?

この間思いがけなくコメントいただいたSNSは、内部的には基本的に実名公開orもしくはワークショップで実際に会うことを前提にしているメンバーのみで構成されているので、時々でアナログとバーチャルを結びつける仕掛けを入れつつ、結果的にどういうコミュニケーションが行われるようになるのだろうかと興味深く見守っています。

posted by sa-ya ,2008/09/01 4:00 AM

>sa-yaさん

>作り上げた自分自身に振り回される

これ、興味深いですね。

>この間思いがけなくコメントいただいたSNS

え?なんのことですか?「とも」違いじゃないですか?^^


匿名は匿名でのよさがあります。
自分のまわりの人って、大人になると、友だちではなく職場の人ですよね。
だから、知られたくない自分ってのもあるでしょうし。でも、趣味の仲間なんかとは共有したいことがあったりして。

そういう点ではSNSは優れていますね。

個人的にはずかずか他人に土足であがられるような感じがするのでSNSは好まないのですが^^;
それと、交流内容がなあなあで・・・

posted by とも ,2008/09/03 12:43 AM

そぉか、あれは違う「とも」さんだったのか・・・。

mixiみたいなものは確かにいらん人にも見られるみたいなイメージあるので私も顔を知っている人以外はマイミクにならないですね。

どこまで公開するか、しないかのポリシーを持てるようにならないとウェブ空間での交流は難しい。
情報リテラシーって大事だなって今更ながらに思います。

かのSNSでは「ウェブファシリテーター」なるものを仰せつかっており、色々と暗躍してるところです。

posted by sa-ya ,2008/09/03 1:31 AM

5年前くらいに、小学生でSNSがはやっていることがあって、SNSでの交流のしかたや危険性を監視する目的でしばらく静観したことがありましたが、「なれあい」ですね。(もちろんそうじゃないのもあるでしょうけど)

目的をもって中に入るのでないと・・・。

posted by とも ,2008/09/04 1:04 AM










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